厚沢部のメークイン

 厚沢部町まで行ってきた。函館元町のギャラリーからは大野町経由クルマでおよそ一時間半、中山峠の向こう側に降りるとそこが純農村地帯の厚沢部町だ。見回せば折り重なる丘陵地帯に森と畑がほどよい割合で広がり、そんな景色は眺めてるだけで心ゆたかな気分になってくる。このあたりは我が国"メークイン"発祥の地なのだが、実は先日K村ナッチャンが丹誠込めた今年の収穫物をドッサリお届け下さり、今日はその返礼を兼ねての訪問というわけだ。
 メークインは英国生まれ、時のエリザベス1世の肝いりで世界に普及したが、その名も"五月の王女"、姿形から食味にいたるまで優雅上品さこの上ない。男爵芋とジャガイモ界で双璧をなす存在であるが、その男爵芋だって函館郊外七飯町が発祥の地だ。明治期に英国留学した川田龍吉男爵がこの地に導入したものである。男爵と女王、どちらがどうとは言え無いけれど、とにかく由緒正しきジャガイモたちは偽装も詐称もなく、ただただ誠実な農産物として道南圏から世間に出て行くのであります。優れた農産物は工芸品と同じです、優れた素材に優れた技、それに大きな愛情を注いで完成する、と店主のところでは毎年ナッちゃんの育てたメークインを堪能してるのであります。ナッちゃんメークイン食べてみたい人はどうぞご一報ください。gmuraoka@ms6.ncv.ne.jp
 画像は中山峠を越え、国道から脇道に逸れて館という集落に向かうあたりだが、突然大粒の雹に襲われた。
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