スノーマン5号

 溶け消えては再生するスノーマンだが、その始まりは雪捨ての苦肉の策だった。だから降れば出現し、溶けたら消えるというのは当たり前だ。最初は素朴なものだった。しかし道行く観光客がカメラを向けるせいで次第に「力作」になり、最新作の5号など、片手を上げてハローと挨拶するまでに進化した。そのせいで益々人気沸騰、観光客達が群がり寄って来るわけで、近所の女神まがい像じゃないけれど「樹脂で成形した、夏でも喜ばれるスノーマン」てな構想がチラリ店主のアタマを過る。思えば、こんな事の積み重なりが、工夫や進歩や成長で、つまりが人類弱点の原点かもしれないではないか。
 ヒトには寿命がある、だから、どんな天才も悪徳も一代限りで終わる。しかし、企業など組織となると基本的に永続するわけで、それらは如何にして生き延びるかを「命がけで」探り実行し、進化成長する。原発や遺伝子操作農作物などなど皆その成果物だ。なかには有用な発明発見もあるのだろうが、資本主義での大きな成果物など、もう「危ない橋」の向こう側にしか残ってないという事だろう、ナ。
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