石戸谷さんのSlow Life

 ステンドグラスの石戸谷準さんがやってきた。ギャラリーに新しい作品を展示するためだ。現在、札幌郊外の江別市にアトリエを構えておいでなのだが函館までとなると結構な距離、GWたけなわでもあり、何かと難儀なこと、いささかの申し訳なさを感じもする。
 これが6月1日以降なら、店主としては茂辺地川にお誘いするというサービスも出来る。本場フランスで専門教育を受けた石戸谷さんの創作モチーフは森羅万象に及ぶが、とりわけ「地上の生命」への圧倒的な共感にはいつも感動させられる。決して沢山釣る訳でなく釣れる訳でもないのだがしかし、店主の愛する川のヤマメが生き生きとした表情の作品になるわけで、何もサービスではないとは思うが嬉しくなるのである。
 今頃はそれも出来なく、仕事を終えて江別に帰還される石戸谷さんをただお見送りするだけだった。ギャラリーに戻り、新しく展示された作品達を眺めたが、「カタツムリ」や「アマガエル」「カニ」が並んでる。そう言えばこの度のEXHIBITIONのタイトルは「SlowLife」だった事に気がついた。鉄とガラスで表現された、これら小動物たちに注ぐ作家のやさしい視線に深く共感した。
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