出会い、一瞬...

 これは昨日水曜日のこと、定休でもあり旧大野町の枝垂れ桜見物に出かけて来た。GW期間に休むほど余裕のあるギャラリーじゃないが、しかしサクラは生ものであり、道内最高齢の名物満開桜を見逃す訳に行かない。間抜けな人類のせいでサクラの遺伝子も狂い、明日にはどうなるか解らないし、見られる方もだが見る方だってレジェンド物件だ、お互い見られるうちに見ておこうという次第。まさに「今を楽しめよ」である。
 隣町との境界あたりで一人の自転車青年を見かけた。運転手つき軽自動車の後部座席から前を走る後ろ姿が目に入ったのだ。纏った毛皮ベストが際立ってて、それはヒョウでもなければミンクでもない、どこか秋田マタギ愛用のイヌ毛皮を思わせ、それがまた着用するブーツとコーデネイトされてるではないか。追い越す時、真横から見たその風体の怪しささに「ただ者じゃない」のを感じたが、ブレーキを踏む立場になく物件はすぐ後方へと消えた。
 運良く信号停止中に背後を振り返ると、毛皮サイクリストは間近に迫っていた。デジカメ構えると同時に信号が変わりクルマの列も動き出す。急ぎシャッター押したが、レンズに気がついた彼はコチラにむかって親指をたててはいポーズ。そしてすぐに距離は遠ざかって行き、結局そのままだった。まさに一瞬の出会いだった。
 だから彼が何者なのか全く解らない。全国行脚中なのか地元在住なのか、目的やら人生観やらいろいろ聞きたいがそれは出来ない相談だ、ただ不思議な自転車青年とすれ違った記憶だけが残った。
 そうそう、肝心の枝垂桜だが、丁度見頃でそれはそれは見事でした。
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