大阪に行って...

 大阪に行ってきた。市立大学大学院創造都市研究科で講義するためだが、有り体に言えば学生諸氏のために研究材料を出前した様なもの。昨年に続き二度目、およそ3時間パワーポイント使い乍ら店主の体験した函館を紹介し、多くの鋭い質問にどうにか答えてきた。
 体験や経験など誰にでもある事だ。店主ごときのそれが、大志を抱く青年諸氏に何を届けられたかを思えば不安も感じるし、ワルノリと言われればその通りかもしれない。だが店主の密かな目的は別にある。実は余った時間にはF塚担当教授の「関西圏怪しき地区探訪」というオプションが付くのだ。教授は世界の都市を訪ね歩いた斯界の大家であり、都市の成り立ちやその変遷、個性などを研究して来た人だ。前回もだったが、そんな教授の案内で酒蔵を訪ね歩き、空堀地区長屋の超ヒューマンショップに辿り着いたものだ。
 この度も多くの!!!を御案内いただいた。福島区の築80年、メリヤス(漢字に転換できないが...)会館という何とも魅力的なビルや、阿倍野区の文化財指定寺西家長屋や、そして南蛮貿易の名残漂う堺にまで足を延ばして来た。戴いた土産でずしりと重くなった店主バッグだが、今回もまた教授が運んでくれた。にょきにょき立ち上がる摩天楼の下で健気に生き残る、そんな大阪人のやさしい営みが心に迫った一泊2日だった。
画像は去年も泊まった梅田のホテル16階の窓からの月
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