2014年7月アーカイブ

いつもの場所でも...

 北の開港都市も真夏だ、夜間窓開けて寝ていても幾度も目が覚める。寝込みはビールの勢いがあるのだけれど、その効果も汗とともに消滅するらしく、朝陽が東の空を明るくする前に目が覚める。枕元の文庫本に手を伸ばしパラパラめくってまたウトウトするのだが、そんな事を繰り返してるとやがて朝刊が届く時刻になる。
 今朝の一面もロシア発だ。このところ森林火災やウクライナなど事件が頻発している北の大国だが、大きな画像とともに「解ける極東、永久凍土が崩れ大陥没」とあった。シベリアのツンドラ地帯は永久凍土の上に広がってるのは知ってたが、幅600メートル長さ1キロにわたって陥没した厚さ500メートルの凍土崩壊画像を見れば眠気も消える、で、デジカメ下げていつもの場所まで出かけてきたが、こちらもロシア山林火災のせいか見慣れた景色が朧に煙っていた。
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8分18秒の後...

 快晴の毎日だ。毎朝通う青柳町コートもすっかり乾ききってまるで砂漠、滴り落ちる汗も瞬時に気化しそうである。先日も「写真は光線を記録する装置だからカメラは植物みたいに太陽を喜ぶ」と書いたが、地上の生命体はことごとくが太陽族だ、葉緑素という受光装置を持つプランクトンや植物のみならず、それに頼る草食動物や肉食動物に至るまで皆太陽族ということになる。つまりニコンD5000という無機質がが喜んだ訳じゃなく、太陽族であるホモサピエンスが、我が身の安泰や繁栄を感じて喜んだのだ。
 画像はギャラリー前で撮ったリビングワールド西村夫妻の作品「太陽から放たれた光が、地球にとどくまでの時間をしめす砂時計」(税込み価格13、000円)だ。およそ8分18秒ほどの可視化された時間なのだが、光速太陽光がかくも長い旅の後地上に降り注いでる事がよくわかり、あらためて驚く。
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CHOSHIBEACH

 未だに馴染めないのが函館市椴法華だ。椴法華は市町村合併で函館市に併合されてしまったが、それまでは道南唯一の村であり独立した自治体だった。何かの理由があって合併したのだろうが、今やどちらにとってもお荷物状態。とりわけ誇り高い小粋なムラを目指してたオルレアン・川口さんにとって、さぞや悔しさと無念に満ちた毎日だろうとつい同情してしまう。その椴法華の対岸には青森県下北半島がある。言わずと知れた国家主導の原発半島だ。核燃料使い回しという見果てぬ夢に今も莫大なヒトとカネを注ぎ込み、手に入るのは大いなる不安と壊滅的汚染だけ、狂ったサルたちの最終章が20キロさきの対岸では進行してる...
 前置きが長くなったが、実はそんな椴法華で熱い血を滾らせている川口さんのブログが読めなくなっていた。訪ねると「ブログサービス提供終了」の張り紙が出てる。爆笑さそいつつ現政治体制に真っ向から立ち向かう彼のブログは「無料で読むのは勿体ない」ほどで、その多大な影響力を恐れた当局の介入かと店主は心配してたのだ。そうではなかった。先日当の本人が久しぶりにやってきたが、事業者の都合で新しい場所に移転したのだそうだ。ご存知の方も多いでしょうが、もっと多くの方々にお奨めしたいブログの新住所は choshibeach です。
画像は去年のチョーシビーチ。
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wishing tree

 調べたらもう7年も前になる。小型だが最高グレードの客船ClipperOdyssey号が函館に入港、その乗員であるパトリシアさんがギャラリーに立寄ってくれた。そのとき西野美津子さんのまねき猫を一体購入してくれ、記念写真を一枚撮り後日メー添付送付した。
 暫くして英国コーンウオールの古都トルーロに戻ったパトリシアさんから返信があった。それによればマネキネコは友人のジェーンさんへプレゼントさたそうで、嬉しげなその様子が画像とともに届いた。マネキネコを手にニッコリしたジェーンさん画像はプリントされ、西野さん作品の脇に飾られた。
 それからほどなくだった、中国からという両親に娘二人の家族客がギャラリーやってきた。 娘の一人はナタリーさんという。彼女は西野作品脇の写真をしばし凝視してたが、やがて小さな声で呟いた「My teacher,,,」。聞けば、英国へ留学した時の先生なのだという。早速その写真をナタリーさんに持たせて撮影し、メールでパトリシアさんに送った。すると、ジェーンに転送したが間違いなく私の生徒だという返事が届いたけれど、それにしてもサプライズ!といった意味の返信があった。英国の片田舎に住む先生と、中国に住むその生徒を、日本の開港都市のチッポケなギャラリーが招き寄せたわけで、それ以来、西野さんのマネキネコは「働き者」の評価が定着した。
 パトリシアさんの誕生日は7月7日だ。西野さんのタナバタ飾りを拙い英語で必死に説明したところ「wishing tree!」とひと言、そんなことを思い出しながらHappy Birthdayメールを送ったが、地球の裏のトルーロはまだ夜中だろう、な。
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