2014年8月アーカイブ

西埠頭にて

 これは一昨日の事、エマちゃん誘って港に行って来た。店主パソコンを占拠してのユーチューブアニメ三昧は宜しくないナと、久しぶりカモメウオッチングに連れ出したのだ。
 途中のコンビニでカモメの好物かっぱえびせんを購入、広大な敷地を持つ西埠頭についた。見渡したらカモメはたった一羽、所在なげに午後の陽射しを浴び微睡んでる。エマちゃんは早速ウインドー全開し、えびせん散布すると、彼はすぐ傍まで飛んで来た。やがてどこで見てたのか数羽のカモメたちが馳せ参じクルマを取り囲む。その数は次第に増加して、結局30羽以上が舞ったり走ったりしながらえびせんを奪い合うのだ。その様子にエマちゃんも狂喜し、大盤ふる舞いするものだから、たちまち手持ちのえびせんは空になってしまった。
 画像はその西埠頭に接岸してた海王丸。人類が創った最も美しいものの一つが帆船だというが、この日は見物人も殆どない。乗員二人が船体ペンキ塗り作業してたが、化粧中の美女を垣間みた気がした。
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イワナ釣り

 早朝テニスもおヤスミの昨日のこと、久しぶりに釣り竿もって茂辺地川に出かけてきた。長い雨のあとでもあり期待したのだけれど、付き合ってくれたのは結局少年イワナ一匹だけだった。
 いつもは氷のように澄明な茂辺地川も、うっすら白く濁っていた。猛々しく林立したイタドリの影から流れにロイヤルコーチマンを流すとすぐに反応があった。二度空振りしたが、結局、三度目の正直でフッキングとなった。
 一度失敗すると二度目は無いヤマメと違い、イワナは何度もフライを追う。恐れを知らぬとも言えるし学習能力に難があるとも言える。消費税や原発や特定秘密保護法案やらと主権者の権利を剥奪され続ける国の民に似てないでもないが、名人Y崎さんに「釣れないように努力してる」と評されるへぼ釣り師に釣られたイワナ少年、きれいな目を見開き未だ我が身に何が起こったかを理解出来ないようだった。
 画像は帰途の七重浜から見た函館山方面。モンサンミッシェルみたいかな?
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「天使のいる場所 展」

 ギャラリーは元町の教会群に接してる。その群とはカトリック教会にロシア正教会、英国国教会の三つで、それぞれは道路一本挟んで隣り合っている。かってローマ帝国時代に三方向に別れたキリスト教三派が、地球の裏の東海の小島の一角に再び集結したわけだ。もちろん偶然の所産だろうけど、しかし夫々は陰に陽に世界史を演じ乍ら地球を半周してその裏側まで辿り着き合流したのだ。思えばたしかに「聖なる地」という事になる。そうした聖なる地に、ギャラリーはこれまた道路一本はさんで隣り合っているのだ。
 そんな 「聖なる地」の近隣住民になってもう四半世紀になる。鳴り渡る鐘の音で目覚めたり、エマちゃん連れてこっそり"スグリ摘み"したりしてるし、代々の牧師さんや神父さんとも懇意にしてもらってる。ミサの帰途立ち寄ってくれる信者さんもいたりして、信者でもない店主だけれど神のご加護みたいなのを実感する毎日なのだ。
 そんなわけでこの夏のギャラリー展示は「天使のいる場所 展」となった。教会の住人(?)である天使も近隣散策くらいするだろうわけで、そんな彼らに遊び場くらい用意しようというわけだ。会場には梅里進さんや川添洋司さん、井川隆義さんの作品がたくさん展示されている。「店主のいる場所 」とも言えるが、とにかく今月一杯開催してるので、旧市街地散策の折のお立ち寄りを願っている。

井川隆義 梅里進 川添洋司「天使のいる場所 展」
会期 は8月末まで
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きたか台風!

 台風が日本列島を縦断してる。知人の住む高知市では鏡川が増水、濁流が堤防すれすれまで迫ったようだ。どうやら避難勧告が解除されたらしくほっとしたけれど、室戸岬では風速57メートルだったとかで、さすが本場ものの凄さにただただ驚いている。その台風、加賀から日本海に抜けて北上中だというが、高知はじめ、大阪や埼玉や金沢などなど各地にお住まいの友人知人の気配も一緒に運んでくれたのかもしれない。その台風、今はどの辺りなのか知れないけれど、昨夜からここ函館も猛烈な風が吹いている。外に出てみるとギャラリー前の桐が枝ごと路上に吹き散らばっていた。
 画像は、桐の枝葉を拾い,谷地頭温泉経由で立ち寄って来た立待岬から眺める本州方面。
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